「イオン」ってわかる?

中3理科、化学分野。イオン
「イオンって?」
今年度から復活した単元のうちの一つです。


「先生、今、学校でイオン習っているんやけど、さっぱりわからへん!」と、生徒たちが口々に言います。
電気の学習のときもそうでしたが、イオンも我々の目には見えないので、つかみ所がないようです。


「電気を帯びた原子で、陽イオンと陰イオンがあり、水に溶けると電離する物質」
と、教科書や参考書に書いてあっても理科が得意な生徒にとっては読めば理解できるだろうが、理科が苦手という生徒たちにとっては、????


そこで、当院オリジナル解説資料で、手に取るように分かりやすく説明することに。
そのためには、いきなりイオンではなく、塩酸の電気分解について理解することが必要となります。
そして、「−極に水素が集まるのはなぜ?」ということから、イオンの存在を知ることになります。


イオンのしくみ、陽イオンと陰イオンになるわけを一つの物質を例にしながらじっくり板書を交えながら解説。
また、どんな物質が陽イオンや陰イオンかなどを解説資料の表で覚えるように指示。


理科が苦手なTさんは、「うん、うん、へえ〜」、
Y君は「ああ、そういうことか」
と、いった表情で聴いていたのが印象的でした。


本日の学習内容はここまででしたが、決して焦らずじっくりと生徒たちの歩調にあわせて進めることが何より大切です。
「私にもわかった」という自信を持ってもらうことが必要だからです。


次回は、電離のイオン式や化学電池のしくみ、イオン化傾向など、本格的に学習する予定です。