個別ではなく集団授業

こんにちは、羽拍子学習院です。


当塾は40年間集団授業のスタイルで授業をしています。
個別指導が全盛の今では、めずらしい状況で希少価値ですらあります。
なぜか? それには理由があります。


その前に個別指導が受け入れられている理由からみてみましょう。

個別指導は、その名の通り、個人個人の状況に合わせて指導します。
先生1対生徒2〜3で、家庭教師に匹敵する態勢で授業を進めます。
いわば、先生を独り占めできるということが、最大の売りになっています。


自分のために先生が解説し、好きなときに質問ができ、好きなペースで問題が解けるという、自分中心の勉強ができるすばらしい環境です。


でも、本当にそれでいいのでしょうか。
確かに、成績が上がればいいという人も大勢いることでしょう。
授業料を払って通っているのだから、成績が上がることが一番大事であるということなのかもしれません。


しかし、ちょっと待ってください。
何でも自分のために周りが動いてくれるという環境に慣れてしまうと、後々、困ったことになりはしないかと危惧するのです。


例えば、就職し、社会に出て責任ある仕事を任せられたとき、自分の考え、判断で困難な状況に立ち向かわなくてはなりません。


そのとき、それを乗り越える方法を自分のためにだれかが教えてくれるでしょうか。社会では、互いにしのぎを削る激しい競争が待っています。


「学生時代は周りの人間が自分のために最適な方法を教えてくれたのに」と、嘆くことになるのではないでしょうか。


自分のことは自分で判断しなければなりません。いわば、自己責任です。何を判断材料として選び、どのような解決策があるかの取捨選択する力を養っておけば、成し遂げたときに「やった!」という感激と自信が生まれてくるものです。学生時代にその力をつけることが必要です。


当塾では、そのような観点から生徒たちに、板書したことをノートに採らせ、先生の解説をじっくり聴き取る力をつけさせることを目的に集団授業を行っています。


では、どのような授業をしているのか。詳しいことは次回の機会に書くことにします。