個別ではなく集団授業2

進学セミナー羽拍子学習院です。


今回は当院が40年来その指導形態を一貫して守っている「集団授業」の内容をお話ししましょう。


そもそも「学ぶ」ということは、どういうことでしょう?
今の自分をよくするため、新しい知識や技術、考え方を取り入れ能力を向上させることで、自分の知性を磨く内面のトレーニングだと考えます。
指導者の教えを聴き取る力をつけ、日頃からの切磋琢磨するたゆまぬ努力を実践することです。


目的に到達するため、小手先のテクニックに頼るのではなく、いろいろな方法や考え方にトライすることが大切です。
時には、回り道となるかもしれません。
ムダな時間を費やしたように感じるかもしれません。
しかし、後になってそのときの経験が必ず役立つようになります。
同じような場面に出くわしたとき、どちらの方法をとればいいか判断できるようになります。
体験することで、自分自身が磨かれていきます。


当院では、そのような体験を通して「考える」ことを大切に授業をしています。
「考える」材料としては、「知識」を増やさなければなりません。
そのためには、先生が解説する内容をしっかり聴き取る力が必要となります。自分の判断が必要となります。
板書したことを書き取り、配布したプリントを整理し、重要ポイントを確認するといった一連の作業をこなす訓練こそが大切です。


その後、演習問題を行い「考える力」を養う作業へと進んでいきます。
もちろん、基本から応用、発展へと段階を踏んでいきますが、発展問題をすればするほど基礎力の大切さがわかってくることとなります。


生徒たちはそこで、「聴く」→「考える」の行程の重要度を再認識し、以前より増して真剣に取り組むようになります。
当院の授業進度は決して速いものではありません。なぜなら、解説を重要視しているからです。原理・原則をしっかり理解して欲しいからです。
「解説と演習の羽拍子学習院」のモットーはそこにあります。


しかし、人間は忘れる動物です。一度データを入力すれば保存がきくコンピューターではありません。
忘れる度合いをくい止めるためには、復習や反復練習が必要です。
次回の授業時に前回の確認テストから始め、類題を数多く練習する方法をとっているのもそのためです。


この繰り返しが知らず知らずのうちに実力向上へと結びつき、自信となり、内面の充足感が得られることとなります。